太陽光による外壁の温度上昇を低減し、室内の省エネに貢献します
クールテクト工場は微弾性を持つ下塗り層と、遮熱性・低汚染性を持つ上塗り層で構成され、太陽光による外壁の温度上昇を低減させる外壁用遮熱工法です。
従来の外壁用塗料と比較して、塗膜裏面温度を最大-17℃低減します(当社既定のランプ試験による)。外壁を遮熱することで室内温度の上昇を抑制するとともに、壁面自体の温度上昇が低減されるため、劣化要因の一つである熱劣化を抑制します。さらに下地機材の熱による膨張収縮も緩和します。
上塗りにはアクリルシリコン樹脂系塗料、あるいはふっ素樹脂系塗料を採用しているため優れた耐候性を示します。さらに下塗りのサーフェーサーにも耐候性の高いアクリルシリコン樹脂系塗料を採用しているため、耐久性に優れ、メンテナンスサイクルを飛躍的に伸ばすことができます。
水性 | 弱溶剤 |
---|---|
水性クールテクトF 低汚染・超耐久型水性フッ素樹脂系遮熱塗料 |
クールテクトF 低汚染・超耐久型フッ素樹脂系遮熱塗料 |
水性クールテクトSi 低汚染・超耐久型水性アクリルシリコン樹脂系遮熱塗料 |
クールテクトSi 低汚染・超耐久型アクリルシリコン樹脂系遮熱塗料 |
クールテクト工法は、太陽熱光線の反射性能に優れています。(高反射性)
モルタル、コンクリート改装下地の場合
幅広い色相で優れた遮熱性を発揮
熱戦反射機能を持つ上塗材は太陽光のうち、近赤外線(熱戦)を高反射し、幅広い色相範囲で夏季の熱暑から躯体の温度上昇を抑制し、冷房負荷を削減します。(遮熱効果は色により異なります)
色別の遮熱性能比較(当社既定のランプ試験による)
サーモグラフィで分かる温度差
試験条件 | 試験概要 |
---|---|
測定日:2009年8月 場所:当社技術研究所 屋上(大阪府) 天候:晴れ 最高気温:33℃ 外壁:ALC |
塔屋(ペントハウス)南面の外壁に一般塗料(写真左)とクールテクト工法(写真右)をそれぞれ塗装し、下記日中の外壁表面の温度上昇をサーモグラフィーで撮影。結果、最大約11℃の温度差が確認されました。 |
高耐久性
上塗りには架橋タイプのアクリルシリコン樹脂エマルションや、ふっ素樹脂エマルションをバインダーに採用しているため、強靭な除膜を形成し、紫外線などの 除膜劣化要因に対して優れた抵抗性を示します。また、遮熱機能により表面温度が低減されるため、熱による劣化抑制にもつながります。
防水性(水性クールテクトサーフ)
微弾性を示す下塗り層が、旧塗膜に発生しているひび割れ、巣穴などを覆い、防水性の向上につながります。
幅広い塗り替え適性(水性クールテクトサーフ)
微弾性を示す下塗り層が、各種旧塗膜と強固に付着するため、塗り替えに最適です。また、断熱性能の高い下地基材の塗り替えにも、遮熱による表面温度の低減があり、塗膜の膨れ抑制につながります。
防かび、防藻性
特殊設計により、かびや藻類などの微生物汚染を防ぎ、衛生的な環境を維持します。
低汚染性により遮熱効果を持続
低汚染性にも優れているため、長期に亘り遮熱性を維持します。
【汚染性比較:屋外暴露6カ月】
適用下地
モルタル、RC、窯業系サイディング、鋼板、金属サイディング
旧塗膜:エマルションペイント、リシン、スタッコ、吹付タイル、単層弾性塗材等の活膜下地
<改装>
基材 | 下塗り | 上塗り |
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モルタル、RC、PC部材 | 水性クールテクトサーフ | 水性クールテクトSi/F |
クールテクトプライマー | クールテクトサーフSi/F | |
窯業系サイディング | 水性クールテクトプライマー | 水性クールテクトSi/F |
クールテクトプライマー | クールテクトSi/F | |
鋼板、金属サイディング | クールテクトプライマー | クールテクトSi/F |
※1 基材により、下塗材の種類が変わります。
※2 基材が鋼板、金属サイディングの場合は、弱溶剤タイプのクールテクトSi/Fをご使用下さい。
※3 旧塗膜の種類によっては、別途下地処理が必要な場合があります。詳しくは最寄りの各営業所へお問い合わせ下さい。
<新築>
基材 | 下塗り | 上塗り |
---|---|---|
モルタル、RC | 水性クールテクトプライマー +(水性クールテクトサーフ) |
水性クールテクトSi/F |
鋼板、金属サイディング | クールテクトプライマー | クールテクトSi/F |
※PC部材の新築仕様は別途お問い合わせください。
荷姿
【下塗り層】
水性クールテクトサーフ | 16kg石油缶(10~53㎡/缶) | |
水性クールテクトプライマー | 15kg石油缶(75~150㎡/缶) | |
★ | クールテクトプライマー | 16kgセット(主剤12.8kg、硬化剤3.2kg)(94~114㎡/セット) |
4kgセット(主剤3.2kg,硬化剤0.8kg)(24~28㎡/セット) |
【上塗り層】
水性クールテクトSi(艶有り、3分艶) | 16kg石油缶(45~53㎡/缶)4kg缶(12~13㎡/セット) | |
水性クールテクトF(艶有り、3分艶) | 16kg石油缶(45~53㎡/缶)4kg缶(12~13㎡/セット) | |
★ | クールテクトSi(艶有り、3分艶) | 15kgセット(主剤13.5kg,硬化剤1.5kg)(50~57㎡/セット) |
4kgセット(主剤3.6kg,硬化剤0.4kg)(14~15㎡/セット) | ||
★ | クールテクトF(艶有り、3分艶) | 15kgセット(主剤13.5kg,硬化剤1.5kg)(50~57㎡/セット) |
4kgセット(主剤3.6kg,硬化剤0.4kg)(14~15㎡/セット) |
注1)クールテクトF,クールテクトSi、クールテクトプライマーの可使時間は5時間(20%、65%RH)でsy。
注2)上記の標準塗坪は一般的なものであり、下地の状態や環境などによる所要量の増減に応じて変わる事があります。ご了承下さい。
用途
- 戸建住宅、マンションの外壁
- 店舗、事務所、工場、倉庫などの外壁
- 学校など公共施設の外壁
危険情報と安全対策
製品の取り扱いは、それぞれの製品安全データシート(MSDS)に従って下さい。
特に★印のついている製品は溶剤型の製品であるため、下記の点にご注意ください。
- 引火性の液体のため、火気厳禁です。
- 有機溶剤中毒のおそれがあるため、換気に注意し、防毒マスクまたは、送気マスクを使用するなどの安全対策を行ってください。
- 施工においては、溶剤成分が室内に流入しないように十分注意して下さい。
ハイスペックな遮熱塗料、サーモアイの特徴
サーモアイは、日本ペイント遮熱事業「ATTSU-9」の技術をフル投入し、一般業務販売用として求められる性能を付与して開発された塗料です。様々な特徴によって向上した灰スペック遮熱性能を今あなたの手に!
<特長1> 塗幕トータルで反射性能を向上
従来の遮熱塗料は、上塗りのみの場合と、中塗りと上塗りの場合が一般的でした。しかし、全社は反射性能を上塗りのみに頼ってしまうという問題点が、後者は一工程増加することで、コストや工期に負荷をかけてしまうという問題点がありました。
下塗り
日本ペイントでは、反射性能を有するシーラー・プライマーの開発に着手。下塗りに遮熱技術を使用することで、従来と同工程で遮熱性能を向上させることに成功したのです。
上塗り
上塗り塗料には新たな顔料技術「赤外線透過混色」を採用。上塗りの遮熱性能を向上させただけでなく、上塗り層で反射できない赤外線をなるべく吸収させずに、透過させることで、下塗りの遮熱効果を最大限に発揮します。
下塗り(反射性能)+上塗り(赤外線透過混色+反射性能のPower Up))=塗膜トータルで反射性能を向上
<特長2> シーラーの表面造膜性
造膜性
シーラー・プライマーともに、造膜性を持ち、反射性能を有する下塗り材を開発しました。特にシーラーの造膜性は、従来タイプの浸透型シーラーと比べ、付着力と表面固化性の双方で優れており、上塗りの仕上がり向上に貢献します。
吸い込み抑制
さらに、樹脂成分が吸い込まれやすいストレート基材の場合でも、シーラーの造膜性が樹脂の吸い込みを抑制するため、上塗りの吸い込みが抑制され、充分な塗膜性能発揮が可能となりました。
造膜性+吸い込み抑制=性能発揮し仕上がり向上に貢献
商品体系
工場、倉庫、戸建住宅、体育館、プラント、ビル、マンション、ホテル、飼育施設、公共施設、商業施設、レジャー施設、集会所などのストレート素材屋根・金属素材屋根・コンクリートモルタル素材屋根や敷地内の路面・床面などの塗り替え